投稿日: 2020/04/23

龍津寺(りょうしんじ)おじま観音

「おごるなよ 月の丸いも ただ一夜」
緊急事態宣言が出されてから、蟄居(ちっきょ・ひきこもり)の毎日が続き、普段では手が回らない建具の修理や荷物の片付けをしています。先日、押し入れの奥から出てきた模造紙を広げてみると、そこに書かれた言葉にしばし時が止まりました。
今から30年以上前、亡き先住職が自戒を込めてか、門前の掲示板に貼っていたであろうこの一句は、時を超えて私を一喝してくれたようでした。前後際断、できたこと・できなくなったことを数えるのでなく、今この時に、できることを。
流転していく無常の世で、思いがけぬ百年に一度の災難に、世界中の方が苦しんでいます。今、まだこうして私たちが感染せずにいられるのは、ぐっと堪えて家にいて下さる、数え切れない皆さんのおかげ。最低限、必需品の買い物ができるのは、不安と闘いながら店番をして下さる皆さんや、荷物を届けて下さる皆さんのおかげ。私たちの命が守られているのは、日に日に負担が高まりつつ、それでも文字通り身を挺して患者さんを支えてくれている医療者の皆さんのおかげ。本当におかげさまで、町内の長老方や子どもたちの命も守られています。
今できる恩返し・恩送りは、今しばらく蟄居を続けること。
例え、身近に感染者が出たとしても、決して後ろ指を指さず、いたわることができる私たちであること。
配慮(やさしさ)の想像力を働かせて、隣人のためにできることをすること。あなたはわたし、わたしはあなた。
「じっと待て 今宵闇夜も ただ一夜」
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